まなみどはどこの大学に行くか?また受験を二人はどう乗り越えるか?
序章
この記事はやがて君になるアドベントカレンダーの1日目の記事になります。二十五人二十五色の混沌とした面白いカレンダーになってますので是非他の方の投稿も御覧ください。
前文
みなさんは「まなみど」をご存知だろうか?「やがて君になる」の登場人物である吉田愛果(よしだまなか)と五十嵐みどり(いがらしみどり)のカップリングのことだ。愛果の「まな」と みどりの「みど」を取ってまなみどである。
私はこのカップリングが好きだ。
単に友人と呼ぶには近い距離感や意味深なやりとりは妄想を際限なく掻き立て、その一方でメインキャラではないために描写自体は少なくそのことが呼び水となり無限の妄想を私にさせる。その二人のやりとりやシチュエーションを考えるだけで一日が潰れることもあるくらいだ。
そんなまなみど好きな私が、このアドベンドカレンダーの機会を借りて考えてみたい問いがある。 それは、「まなみどはどこの大学に進むのか」「受験期のまなみどはどのような様子だろうか」といった問いだ。
高校生百合ップルにとって大学受験は大きな試練だ。 遊べる時間は大いに少なくなり、時に学力差に打ちのめされ「なんであいつだけ」と黒い気持ちを抱き、挙句の果て一緒に行こうとしていた大学には片一方だけ受かり負の感情に押しつぶされ、時には破局を迎えしまうかもしれない。 だけど、この試練を共に乗り越えた百合ップルはより強く、そして長い結びつきを手にすることになるだろう。
大好きなカップリングが直面するであろう大きな試練、しかも普段仲良い二人がギクシャクするかもしれない試練、どう乗り越えるか想像するだけで滾るものがある。
そのため、今回は私が大好きなカップリングのまなみどの大学受験について考えてみたいと思う。
本記事では受験に関して2つの考察(妄想)を行う。
第一にまなみどの二人がどこの大学に進学したかの考察である。沙弥香と陽は東大ではないか、こよみと燈子が早稲田じゃないか、といった考察は度々見かける。しかし、まなみどがどこの大学かについて有力な説は著者の調べた限りではあまり見受けられない。今回は二人のパーソナリティなどの考察を踏まえて割と真面目にどこの大学に進学したかを考察してみた。その結果、一つ有力ではないかとされる候補を推測した。
第二に公式では語られていない(そしてこれからも語られることはないであろう)高校2年末から3年終わりにかけて大学受験の時期の二人について考察していく。受験期という普段とは異なった状況で起きそうな問題、またそれをどう乗り越えるか、その辺りについて記述していく。
今後の構成としては以下の3部構成で書き綴っていく
- 二人のパーソナリティなどに関する小考察
- どこの大学かの想像
- 受験期の二人に関する妄想妄想
文中の略称
まなみど とは?
やがて君になるの登場人物で七海燈子や佐伯沙弥香の同級生である吉田愛果(よしだまなか)と五十嵐みどり(いがらしみどり)のカップリングである。
作品の序盤から名前無しのキャラとしてちらほら登場こそしていたが、名前が明かされたのは全8巻の6巻目という遅いタイミングであった。
しかし、単に友人と呼ぶには近い距離感や意味深なやりとり、また沙弥香のスピンオフ作品の「佐伯沙弥香について」でも出番こそ少ないものの強烈なインパクトを残す活躍をした。
その情報の少なさと開示されている情報の濃さが寧ろ想像力を掻き立て、一部の猛烈なファンを生み出しているカップリングである。
二人のパーソナリティなどに関する小考察
まず、考察に必要な幾つか前提条件を設定するために細々した情報の整理、及びまなみどの二人の性格についての考察を行う。
まなみどの大学は関東かそれ以外か
これに関してはまず、やが君の舞台である遠見がどの辺りにあるかを最初に考える。 これについては
のどちらかが有力であると考えられる。しかし、やがて君になる8巻45話における堂島の「槙おまえいま関西だろ」「よく来たなー」というセリフから関西地方である滋賀が侑たちの地元とは考えにくい。よって関東圏在住であると仮定することにする。
また、大学2年現在の状況についてささつ3巻に以下のような文がある
「進学に合わせて地元を離れた子は存外多い。みどりや愛果もそうだし」
よってまなみどは現在どこか関東以外の大学に通っていると推測される。
みどりと愛果は同じ大学か?
これに関しては十中八九Yesであると考えられる。 そもそもルームシェアしているということは基本的に極めて近い大学、あるいは同じ大学に通っていると考えるのが普通であろう(もちろん、愛ゆえの同棲というのも考えられなくはないが…)。
また、ささつ3における 「なんでそんな回数を把握できているのだろうと考えれば、二人がいつも一緒にいるからだった。それならどちらに電話してもこうして二人と話すのだから変わらない」 という沙弥香のモノローグもその根拠だ。この所感は別々の大学に通っている二人に対して抱くものとしては不自然だろう。
よって二人は同じ大学に通っていると推測される。
みどりの性格について
少なくとも高校時代に関しては割とブレやすく、これだ!って目標を決めきれない性格じゃないかと考えられ、そのため大学の学部学科を選ぶのも大いに迷いそうである と考えるられる。
根拠はささつ2における 「どうせ部活やるならそういうの(ここでは英会話部のことを指す)がいいかなって。運動部なんて、どうせプロになるわけじゃないし」という発言である。 この描写から、みどりの現実的な性格と少し冷めた印象を受ける一方、なにか大きな夢がある!みたいなものは感じられない。なので大学の選ぶ際も趣味である幕末!日本史!といった選択を行うとは少し考えにくい。
一方、ささつ2の終盤の1年時の文化祭のシーンや本編7巻のカバー裏を見るに英会話部にしては、そこまで英語が得意というわけでも無さそうである。
総括すると 夢を追うよりも現実を見ており、やった方が良さそうなことに手を出しはするが、イマイチ真剣にはなりきれていないタイプであると考えた。
この性格から、大学の学部や学科を選ぶ際には大いに迷いそうだ。しかもなまじ現実を見えてしまうものだから適当にどこかを選ぶということもできなそうといった印象である。
愛果の性格について
天才肌でできることは多く何に対してもそれなりに好奇心を向けるが、それ故に逆に何をしたいか一つに決めきれないタイプである と考える。
愛果の性格について考える前に 7巻のカバー裏にある彼女の理科の能力に着目する。 これは学年2トップである燈子、沙弥香よりも秀でている。
愛果が理科得意な理由としては挙げられるのは主に以下の2通りであろう
- 理科系教科については天才肌なためさほど勉強しなくても高い点が取れるパターン
- 実は裏でものすごい勉強をしているのでとても得意なパターン
2はおそらくないだろう。勉強をしっかりとしている描写のある沙弥香や燈子と比較しても更に上を行ってるため、それほどまでに得意な理由が単に勉強の多少とは考えにくいからだ。
そのため、愛果が理科が得意なのは1ある種の才能ではないだろうかとここでは考える。 一方でこの才能を現状なにかに向けているといった描写は見受けられない。 そのため学校の勉強の範囲の理科はでき、理系の学問にもぼんやりと興味は持っているが これだ!と一つ何かやることを決めかねるタイプと推測される。
よって、大学受験の際、愛果に関しては「天才肌だから、理系のどの分野に行ってもそれなりにできそうだけど、一つこれだって決めるのは難しい」 といったように、みどりとは違った意味で大学の学部を選ぶのに迷いそうなタイプと考えた。
どこの大学かの想像
さて、ここまでの考察から二人が選ぶ大学は以下のような特徴を兼ね備えていそうである
- 地方の大学
- やりたいこと、行きたい学部学科を決めるのが難しい二人が選びそうな大学
また、やがて君になる3巻のヒロくんの発言からおそらく、遠見東高校が進学校であるため
- かなり難しい大学
であることも推測される。
この3点の情報を元に地方の難関大学を幾つか見ていくと、この迷える二人に合っていそうな大学を発見した。それが北海道大学であった。 この大学の特徴を公式サイトの文章を引用し示す。
「北海道大学では、平成23年度から従来の学部別入試に加えて、総合入試を導入しています。 総合入試とは、学部ごとではなく文系・理系のおおきな括りで入学し、1年間教養科目や基礎科目を学んだ後、本人の志望と成績に基づいて学部・学科に移行する制度です。」
つまり、1年間は幅広い教科を学んでから学部や学科を選択できるシステムを採用しているのだ。 このシステムによって、高校時代の授業より広く、より深い学問を体験することで自分の好き嫌いや得手不得手を理解し納得した進路選択をできるそうである。
そのため、愛果は高校よりも専門的な授業を受けるうちにやりたいことを絞れ、 みどりは高校よりも広い分野の学問にふれることでやりたいことが見つけられるのではないか と考えられる。
受験期まなみど妄想
さて、受験期の二人の流れについて考えて(妄想して)いこう。ここからは考察よりも妄想が(今まで以上に)強くなることをご了承頂いた上で続きを読み進めていただければと思う。また、半ssみたいなことになっているのもお許しいただければと思う。
まず、最初に愛果が志望校を決める。あれで意外と思慮深い愛果、高校2年中頃くらいから既に進路について考え始めていそうだ。何がやりたいか、と色々考えるもピンと来るものは無く担任に相談する。 これに対して、担任からのアドバイスで入学時点では学部学科を選ばないで良い北大を勧められた愛果。北大のシステムに惹かれ、実際にオープンキャンパスに出向いて、広々としたキャンパスとその雰囲気、地元の食の美味しさで志望校を決定する。
次にみどりも同じ大学を受けることを決める。とりあえず受験勉強を進めていたが、具体的な志望校をどこにしようか決めていなかったところに、愛果に誘われて受けてみることを決意する。難易度的には挑戦校という感じではあったが、軽い気持ちで受けることを決める。 この軽い気持ちでの決断は後に苦悩の原因となる。
みどりは挫折を味わうかもしれない。元からの学力差もあったことで 模試で連続A判定(合格率80%以上)の愛果とは裏腹に、みどりはC判定(合格率40%以上)ギリギリくらいを取り続けることになる。苦しくなるみどり。やっているはずなのに…どうして…?と愛果の方を見ながら苦悩する。 志望校を変えようとも考えてしまうが、勉強したいこと…日本史や幕末…?でも研究者になりたいわけじゃないしとぐるぐる混乱するみどり。 一方でみどりの苦悩の原因が自分だとなんとなくわかってしまい何も言えない愛果。 二人の関係はギクシャクする。
氷解は突然に。 ある日の放課後、図書室で勉強しているみどりとそれを見てそそくさと立ち去ろうとする愛果。それに気づくみどり、決心して呼び止める。 当たり障りのない話をする二人、やがてみどりは切り出す「愛果、いつだか言ってたよね。隠し事されるのは寂しいって。私も寂しいかな」 愛果は語る「みどりにこの大学が合ってるってすごく思ってる」「みどりにも一緒に来て欲しいともすごく思っている」と。
これを聞いて決心するみどり。やりたいことが何なのか、この進路が正しいか間違っているかなんてわからない。だから、せめて私を心から必要としてくれるこの子の方へ行こう。きっと、これは間違いなんかじゃないはずだ。 迷いが晴れる。受かってやる。 (完)
最後に
メインのキャラではないカップリングの考察やssは情報の少なさから考察の余地が大きすぎるため妄想の産物になることが多い。それ故困難もある。しかし、だからこそ妄想を無限に展開して書き連ねる楽しさもある。 これを読んだあなたも自分の妄想を具現化して最高のまなみどを記してはみないだろうか?
まなみどはやが君の他のカップリングに比べてだいぶ作品数が少なく、もっと欲しいという渇望を常に抱いて生きてるので書いて/描いていただけたらこれほど嬉しいことはない。
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