ゆりにっき

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佐伯沙弥香について2 の最終章について

 

 

はじめに

この記事は小説「佐伯沙弥香について2」の最終章に関する記事になります。

佐伯沙弥香について1,2のネタバレ、およびやがて君になる7巻までのネタバレが含まれることが予想されますので未読の方はブラウザバックを推奨します。

幾つかの空行の後で本文が始まります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 本文

この記事の真のタイトルは「佐伯沙弥香について2の最終章で出てきた後輩女子 = 佐伯沙弥香についてで出てきた水泳少女説」 でお送りします。その妄想を補強する要素をひたすら列挙していく記事になりますが、よろしい方のみ読み続けてください。

 

以下では

佐伯沙弥香について→ささ1

佐伯沙弥香について2→ささ2

ささ1で出てきた水泳少女→水泳少女

ささ2最終章で出てきた少女→後輩少女

という略記を行います。

 

P195に現れる水泳教室の路地裏の話

P195において講義棟への複雑な道から想起されるものに水泳教室への路地裏を挙げている。しかし、ささ1においてその路地裏を通った記述は無い("路地裏" "路地"  "路" でkindle全文検索をかけて0ヒット。実はあったなら教えてください。)。

わかりにくい道の例で読者が認識しているものといえば、例えば高校時代の校舎から生徒会室への経路とでも言えば良い。

そのため、水泳教室のことを出し、水泳少女を想起させたいがために路地裏のことを言った可能性がある。

性格の類似

ささ1において水泳少女に関して「気楽」「明るい」「色黒」といった特徴が描写されていた。一方、ささ2の後輩少女について「明るい人柄」「活発さがある」と言った描写がある。この両少女について、「明るくて元気な女の子」と言った人柄が想像でき、なんらかの関連性があると思われる。

 

身長差の類似

ささ2における後輩少女の描写されている特徴の一つに「私を見上げて来る。…そこそこ目線の差があった。」と言った沙弥香よりも身長が低いといった特徴がある。そして、ささ1において「背は私より少し低く」と水泳少女は沙弥香よりも身長が低い。また、コミック3巻のカバー裏によれば沙弥香はよく成長しているらしい(七海談)。

このことから、小学生時代に「少し低」いくらいだった身長差が、沙弥香の発育の良さによって「そこそこの目線の差」になったと推測される。

 

 

後輩少女の外見の描写の少なさ

後輩少女は最終章にいきなり出てきて、挿絵もないのに外見に関する描写が少ない。

  • 「目線の差があった」「小柄」
  • 「服装と体つきから女の子ということがわかった」

程度である。挿絵がない状態で、これがどんなキャラかは想像するのは難しい。しかし、これは意図的に外見に関する描写を少なくして、既存のキャラをあたかも新キャラに見せる叙述トリックの一種の可能性が考えられる。

実際、入間先生は他の作品においてこういったトリックを行うことがあった(らしい)。

 状況の類似

ささ1において「あの子を見ていると目が合うことが多い。それはつまり、向こうも私を見ているということだった。」という水泳少女と沙弥香がお互いがお互いに見合うという状況があった。

また、ささ2では「それから、時折こちらを覗く。それがわかるということは、私も女の子を見ているということになる。」という全く同じような状況が発生している。そんなふうに見合う状況が初対面の少女に発生するとは考えにくい(?)。

そのため、後輩少女と水泳少女にはなにか関係があると思われる。

 

みやりことの類似

「人気のないところにいたら泣いている子がやってくる。そして、その場を泣いている少女に譲る。」と言ったシチュエーションにデジャヴを感じた方も多いのではないだろうか。そう、これは7巻のみやりこと同じ構図である。

7巻において、都さんは実は理子先生のことを前々から知ってたとの描写がある。

これは今後、沙弥香が何らかのきっかけで、後輩少女 = 水泳少女と気づく、つまり前々から知っていたことに気づく布石ではないだろうか。 

 

 

よくありそうな質問

水泳少女は同級生じゃないの?

勝手に小5ちゃんとか呼んでいる人(自分も含む)がいるが、あの子の学年についてささ1での明記は無し。よってささ1の水泳少女は当時小4で年下の可能性あり。

また、当時同級生だとしても浪人してる可能性もある。ささ1で水泳少女は頭が「めっちゃくちゃ悪い」との記述がある。沙弥香の言いつけを守って真面目に生きていても、沙弥香レベルの大学に入るためには浪人が必要だったのかもしれない。

 

沙弥香は水泳少女のことを忘れていないんだから気づかないのは不自然では?

・10年くらい経っていれば顔が結構変わっている可能性。また、沙弥香の言いつけを守って真面目になっていれば一見したパーソナリティも大分変わっているかもしれない。

・ささ1の「傷だって、温度だって、なんだって」という記述から水泳少女を意識した瞬間 = 最後の水中間接キスの瞬間と考えられる。その後、少女の顔も見ないで飛び出したのであろうから、繋いだ手の温度や間接キスのときの胸の痛みは覚えていても、関心がないときに見た顔は忘れている可能性もあるかと思われる。

 

 

以上です。読んでくださった方、ありがとうございました。